今後は不定期で、お知らせしたいことやお話ししたいことがあるときに投稿する予定です。

今回のテーマは、「文字は心の鏡」。

私が卒業した日本モダンカリグラフィー協会のAdvancedクラスでは、卒業制作として自分で決めたテーマに基づくペーパーアイテムを複数制作し、撮影と講評が行われます。

私は自分の結婚式のアイテムを改めて作ってみることをテーマに、招待状やメニュー表、受付サインなどを作成しました。

私にとっては初めての本格的な作品づくりだったので、ペン入れの際にはとても緊張したのを覚えています。

用紙は限られた枚数しかないので、失敗できないと思うと文字が震えてしまいそうになったり、普段と違う紙はインクの滲み具合も違ったり、あれこれ試行錯誤を繰り返しながらの制作でした。

でも、ひととおり書き上げてから最終的な提出作品を選定する段階になると、「失敗してもまだ書き直せる」と思って書いた最初の作品が、最ものびのびとした文字が書けていることに気づきました。

結局のところ、モダンカリグラフィーはお手本のない自由な書体なので、多少思うようにいかない部分があったとしても、自分が堂々とした気持ちで書くことが最も大切なのかなと思います。

「本当はもっと上手く書けたはず」と落ち込むこともありますが、今の自分の精一杯の気持ちで書いたなら、それが何よりも魅力的な作品になったりするのではないかと思うのです。

美しい文字を書きたいという気持ちは誰しも持っているものであり、それを引き続き追求することも大切ですが、その過程で見つけた「自分らしさ」のタネを大切に育てることにもまた大きな意味があると思っています。

今後もぜひ、楽しむ気持ちを真ん中に置いて、モダンカリグラフィーに取り組んでいきたいと思います。

またこちらで報告できることができるよう、頑張っていきますね！