2025/08/07 00:00
こんにちは!突然ですが、このデジタル全盛期にあえて手書き文字に取り組む意義、それは一体何だと思いますか?
ーーこれは現代のカリグラファーにとって、避けては通れない問いかと思います。
たしかに、今の時代は沢山のフォントを自由に使うことができ、それらを組み合わせれば十分に良いデザインを作ることができます。
近年ではAI技術の進歩も相まって、ボタンひとつでハイクオリティな作品を完成させることもできるようになりました。
ですがここでポイントとなるのは、作品の「受け取り手」である私たちが「人間」だということです。
三次元空間に生きる人間である私たちは、自分が思っている以上にあらゆる感覚を使ってものを見ているのです。
インクや絵の具で書かれた作品には、独特の「にじみ」や「ゆらぎ」などの「質感」が現れます。それは、書き手が紙(あるいは別の素材)の上にペンや筆をのせて文字を書き記したプロセスの証明でもあります。
(逆に揺らぎを生じさせないで書こうという書き手の気概もまた感じ取ることができるかもしれません。また、デジタル環境で書いた手描き文字においてもゆらぎは生じるので、同様と考えて良いと思います)
そして、私たちはそれらを通して、書き手がどのようにしてその作品を生み出したのかという「背景」にまで、思いを馳せることができるのです。この「感覚の共有」こそが、手書き文字の存在意義ではないか、と私はいま強く感じています。
こちらの写真は、ChatGPIに「モダンカリグラフィー風の文字で“Happy Birthday ”と書いてください」と依頼して作成したものです。
みなさんは、どんな感想を持ちましたか…?
